教会と学校での宗教教育再考
教会と学校での宗教教育再考
――〈新しい教え〉を求めて
森 一弘、田畑邦治、M・マタタ 編
A5判・並製・ 320頁 2200円(税別)(B066)
ISBN 978-4-87232-066-4

  現代人の知的、霊的な渇きに応える、
   宗教教育の新たな可能性を探る――


現代人の知的かつ霊的な渇きに、キリスト教はどう応えるのか――日本の歴史・文化的背景と現状を踏まえ、学校と教会をつなぐ「生涯教育としての宗教教育」の新たな可能性を多角的に考察する。第一線で活躍する執筆陣が総結集。
 

オリエンス宗教研究所へご注文   アマゾンへご注文

<編者紹介>
森一弘(カトリック司教)、田畑邦治(白百合女子大学教授・カトリック教育学会会長)、M・マタタ(オリエンス宗教研究所所長)

 目 次


宗教教育に新しい風を――まえがきに代えて

T 教育の核心
 第1章 生きる力を伝える教育――人に響く宗教教育を求めて……森 一弘
   1 カトリック学校教育の実態調査より
   2 信仰と生活の遊離、社会と教会の遊離
   3 倫理・道徳の究極の規範としての宗教世界に対する一般社会からの期待
   4 時代の流れに翻弄される人々のニーズに応える
   5 おわりに
 第2章 日本の教育という場の土壌的特性とカトリック教育………祖敏明
   1 はじめに――日本の教育という「場」の問題
   2 日本の教育の場とフランス革命の教育思想との関連性
   3 日本の教育史書という場におけるカトリック教育の位置と評価
   4 教育における宗教的中立の意味内容の再考
   5 おわりに
 第3章 聖霊神学と人間教育……小野寺 功
   1 私の教育経験と問題意識
   2 新しい人間観の確立に向けて
   3 西田哲学から聖霊神学へ
   4 聖霊神学と人間教育の留意点
   5 宗教・道徳教育の原点――滝沢克己「賢ちゃんへの手紙」
   6 聖霊と「創造の倫理」の位置づけ

U 道徳と宗教の再定義
 第4章 近代日本の歩みの中の宗教と倫理
      ――世俗の倫理と宗教的超越の交わるところ……………清水正之
   1 はじめに
   2 宗教に向かう態度
   3 宗教と倫理・道徳の諸相――近代のいくつかの断面から
   4 世外教と世教――西村茂樹『日本道徳論』より
   5 束ねるものとしての宗教
   6 戦後の始まりとその一風景
   7 おわりに
 第5章 キリスト教的視点からの女性教育論
      ――エディット・シュタインを中心に………………………須沢かおり
   1 はじめに
   2 教育者としてのエディット・シュタイン
   3 人格形成のプロセスとしての教育
   4 教育の目的としての人格教育
   5 教師の役割
   6 教育における超自然的な次元――魂の内からの形成
   7 女性論の展開
   8 いのちを育む女性
   9 女性教育論の核となるもの
   10 教育と祈り
   11 おわりに――アウシュヴィッツからのメッセージ
 第6章 人間、この欠けたるもの
      ――聖書の人間観と宗教教育への希望………………田畑邦治
   1 はじめに――宗教教育への反省から
   2 教育一般と宗教教育の目標と相互の関係
   3 教育と宗教教育に共通する「人間解放」
   4 聖書における神と人間
   5 塵である人間の貧しさと豊かさ
   6 おわりに――宗教教育への希望
 第7章 日本における心の教育と倫理――形のない心を形づくる…竹内修一
   1 はじめに
   2 心――生きることの味わい
   3 いのち――恵みへの感謝
   4 福音と倫理――喜びの中のことわり
   5 おわりに
 第8章 個人の尊重と「公共の精神」……………………………稲垣久和
   1 なぜ宗教教育が必要か
   2 旧教育基本法
   3 改正教育基本法
   4 福祉文化の形成
   5 民主主義の形成
   6 市民社会への新たな問い
   7 民主主義と市民的美徳

V 日本の教育実践――過去・現在・未来
 第9章 キリシタン時代の教育
      ――一六世紀ヨーロッパ・イエズス会教育と戦国日本……川村信三
   1 はじめに
   2 イエズス会の布教と教育伝統
   3 イエズス会教育理念の一六世紀日本への導入
   4 おわりに
 第10章 内村鑑三と新渡戸稲造の教育思想……………………鈴木範久
   1 受けた教育――教育思想の形成
   2 行った教育――教育思想の実践
   3 語られた教育――教育思想論
   4 二人の影響
  第11章 明治以降のキリスト教教育史
      ――宗教教育者の養成を展望して……………………佐々木裕子
   1 はじめに
   2 近代学校教育制度の成立とキリスト教教育
   3 カトリック教育史にみる宗教教育の特徴
   4 おわりに
 第12章 宗教色なき宗教教育の可能性…………………………桑原直己
   1 はじめに
   2 『心のノート』および道徳教育をめぐる批判的言説
   3 心情主義的道徳教育と臨床心理学の応用
   4 「宗教色なき宗教教育」のイデオロギー的検討
   5 結 語
 第13章 ポストモダン時代におけるスピリチュアル・ブームとキリスト教
      ――その背景と今後の展望……………………………英 驤齪N
   1 はじめに
   2 ポストモダンの危機――物語の終わり
   3 スピリチュアル・ブームとその特徴――代替物語として
   4 ファンダメンタリズム復興の危機――もう一つの代替物語
   5 キリスト教のスピリチュアルなチャレンジ――新しい物語になりうるために
 第14章 日本人の宗教心と教育の未来……………ムケンゲシャイ・マタタ
   1 はじめに
   2 日本人の心とキリスト教
   3 多神教の日本における宗教的寛容性
   4 宗教の社会的役割を促進させる
   5 おわりに

 このページを印刷する