私たちのうちに生きるイエスの姿をたどり信仰を再発見する。
岩島忠彦(いわしま・ただひこ)
          イエズス会司祭。1943年生まれ。1964年入会。1971年上智大学文学部哲学科・修士課程修了。1972年から82年までフランクフルト、ローマ、ミュンスターでカトリック神学研究。1975年司祭叙階。1982年ミュンスター大学で神学博士号を取得。上智大学名誉教授。
          著書にMenschenheitsgeshichite und Heilserfahrung, Die Theologie von Edward Schillebeeckx als menthodisch reflektierte Soteriologie(Patmos Verlag, Duesseldorf 1982)、『キリストの教会を問う――現代カトリック教会論』(中央出版社、現・サンパウロ、1987)、『いのちへの招き』(海竜社、1995)、『キリスト教についての21章』(女子パウロ会、1996)、『みことばを生きる』(教友社、2003)などがある。〔最新刊刊行当時〕
イエスとは誰なのか。過去の人物としてではなく、多くの人のうちに今も息づくキリストの「物語」の執筆に、日本人屈指の神学者が挑む。聖書の記述はフィクションではないかという懐疑を超えて、彼の生きざまに限りなく迫る。
はじめに
          T 現代と神
  第1章 今、日本でキリスト者であること
  第2章 神を信じるということ
          U イエスの歩んだ道
  第3章 ナザレのイエスへのアプローチ
  第4章 マリアの子
  第5章 福音が生まれるまでに
  第6章 神が王となる日
  第7章 ひそかに、かつ確実に進行する神の国
  第8章 私の父、あなたがたの父
  第9章 愛する人間になるように
  第10章 神の霊と力の現れ
  第11章 小さくされた人々との連帯
  第12章 敵対者との論争
  第13章 イエスの個人史、そして運命
  第14章 主の晩餐
  第15章 イエスの受難
  第16章 復活の主との出会い
          V 教会の信仰
  第17章 パウロとヨハネ
  第18章 信仰の歴史が始まる
  第19章 神の子信仰のゆくえ
  第20章 三位一体の神に生かされて
  第21章 戦う神学の歴史
  第22章 永遠のいのちを信じます