確かなもの求めている現代の人々に福音を伝えるために、カトリック・プロテスタントの枠を越えて、正統主義から正しい実践へ日本の教会・社会が期待する新しい「羅針盤」を提示する。
古屋安雄(ふるや・やすお)
国際基督教大学名誉教授、聖学院大学名誉教授、日本基督教団正教師。1926年中国・上海生まれ。1946年自由学園男子部卒業。1951年日本基督教神学専門学校(現東京神学大学)卒業。プリンストン神学大学、チュービンゲン大学に留学。国際基督教大学教会牧師。自由学園最高学部講師などを歴任。著書に『キリスト教国アメリカ―――その現実と問題』(新教出版社、1967年)、『宗教の神学―――その形成と課題』(ヨルダン社、1985年)、『日本のキリスト教』(教文館、2003年)、『なぜ日本にキリスト教は広まらないのか』(同、2009年)などがある。〔最新刊刊行当時〕
信者人口が1パーセントに留まっている日本の教会。その現状を打破するために必要なこととは、何か。日中戦争が始まる前に中国・上海で生まれ、戦時中の混乱や今日に至る日本の教会の動きをつぶさに眺めてきた著者が、日本のキリスト者に向けてビジョンを語る。
1 視点
2 各教派の問題点
3 教会の学校化
4 ドイツ神学の影響
5 戦時中のキリスト教会
6 反省は本物か
7 教会学校
8 バルト神学の検証
9 信徒の不参加
10 経験と実践の時代
11 カトリックの動き
12 カトリックの将来
13 喜びに満ちた教会へ
14 教会学校と信仰継承の再考
15 日本基督教団の問題
16 浅薄なる四天王
17 量と質
18 原義論
19 バルトさえも
20 異変
21 異変の一解釈
22 もっと一致して
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