福音とは何か――
大阪の釜ヶ崎の現場に生きる聖書学者・本田哲郎神父が、社会の現実の中でイエスの福音とは何かをめぐって、各界の気鋭の人々と熱く語り合う。
本田哲郎(ほんだ・てつろう)
フランシスコ会司祭。1971年叙階。大阪の釜ヶ崎で日雇い労働者から学びつつ、聖書を読み直している。〔最新刊刊行当時〕
貧困・差別・若者たちの不安――社会の現実に直面する中で、イエスの福音を掲げるとはいかなることか。気鋭の5人が、すべての人が人として大切にされる福音の実りを求めて、熱く語る。
T 聖書の「愛」とは「人間を大切にすること」――本田哲郎×編集部
宗教ではなく福音、神は底辺で働かれる、 他
U 経済学から――浜 矩子×本田哲郎
成長よりも分配を、 「美しく優しく」という排除の論理、 他
V 社会学から――宮台真司×本田哲郎
「自発性」じゃなくて「内発性」だ、 異質なものに出会えるか、 他
W フェミニスト神学から――山口里子×本田哲郎
「憐れむ」ではなくて「共感共苦」、 聖書の読み方、 他
X キリストは、すべての人に働いている――M・マタタ×本田哲郎
格差を生んでしまう教会、 「まあ、しゃあないわ」、 他