人間の色気、食卓、甘え、ユーモアと笑い――寅さんとイエスを通して愛である神に触れる。あわせて聖ドミニコの面影を描いた論稿も収録。好評を博した前著『寅さんとイエス』の学問的根拠をエッセイ風に綴った一冊。
商品番号: 118-0
ISBN978-4-87232-118-0
B6判・上製・96頁
2022年 初版発行
定価: 1,210円(税込)
米田彰男(よねだ・あきお) カトリック司祭。1947年松山市生まれ。愛光高校(スペイン系ドミニコ会経営)在学中、神父になることを決意し、後にドミニコ会に入会。2018年まで清泉女子大学教授。著書『神と人との記憶――ミサの根源』(知泉書館)、『寅さんとイエス』(筑摩書房)ほか。〔最新刊刊行当時〕 |
映画『男はつらいよ』の主人公・寅さんとイエスの共通点を描き出して好評を博した前著『寅さんとイエス』(筑摩書房、2012年)。刊行後のさまざまな反応を交えつつ、人間の色気、食卓、甘え、ユーモアと笑いを軸に、前著の学問的根拠をエッセイ風に綴る。神学と聖書学研究で培われた豊かな学識をベースに、ときに軽妙洒脱な文体で寅さんとイエスを通して愛である神との出会いへと再び読者をいざなう。
あわせて著者が属する修道会の創設者である聖ドミニコ帰天800周年を機に執筆された「聖ドミニコの面影」、またかつて留学時代に出会い、今なお忘れられない人々との思い出、さらにはキリシタン時代にドミニコ会宣教師が初上陸した鹿児島県の甑島、そして長崎・外海への旅など、人生という旅の中でのさまざまな邂逅にまつわる論稿を収録する。寅さんの生みの親の一人である映画監督・山田洋次氏おすすめの一冊。
以下のメディアで紹介されました。
2022年10月号『信徒の友』(日本キリスト教団出版局)誌に本書が「新刊案内」で紹介されました。
1 風の吹くまま、気の向くまま
2 寅さんとマルコ福音書
3 神学と聖書学(1)
4 神学と聖書学(2)
5 人間の色気
6 食卓について
7 甘えについて
8 ユーモアと笑いについて
追記(1) 聖ドミニコの面影
追記(2) 忘れて叶うまじき人々
「寅さんの神学」を書き終えて――甑島と長崎・外海への旅
初出出典