初めてミサに参列する人のための式次第。随所にミサの流れについての手引きを付す。
関根英雄(せきね・ふさお)
東京教区司祭
1939年、東京生まれ。1971年司祭叙階。第二バチカン公会議の刷新の精神を生かすよう司牧現場からの視点で聖書を学び、典礼刷新、キリストの福音の文化内開花に努めている。現在、カトリック世田谷教会司祭。
著書『ミサに親しむために―バージョンV』(オリエンス宗教研究所)〔最新刊刊行当時〕
初めてミサに参列する人のための式次第。随所にミサの流れについての手引きがあり、求道者のためのミサ入門、教会学校高学年のためのテキスト 、プレゼント用としても適切です。
「感謝の典礼 ミサの中心部分に入ります。信仰は、自分の思い、考え、都合に応じて自分勝手に神を信じ、礼拝することではありません。ミサの儀礼上の起源は、遠く旧約の『出エジプト記』の『過越(すぎこし)の食事』までさかのぼることができます。」(「感謝の典礼」より)
本書4-5ページより
ミサは、次のような構成になっています。
一、開 祭(神に向かう心をつくる)
入祭唱とはじめのあいさつ
回心の祈り
あわれみの賛歌
栄光の賛歌
(待降節と四旬節には唱えない)
集会祈願
ニ、ことばの典礼
(神の救いの道とその導きを示し、
幸せを与える聖書のことばを聴く)
聖書朗読
旧 約(使徒書)
答唱詩編
使徒書(祭日・主日のみ)
アレルヤ唱(四旬節には詠唱)
福音書
説 教
信仰宣言
共同祈願
三、感謝の典礼
(喜びと感謝をもって神の救いの
わざを記念し、賛美する)
パンとぶどう酒を祭壇へ運ぶ
(献金)
パンとぶどう酒を供える祈り
奉納祈願
叙唱と感謝の賛歌
奉献文(エウカリスチアの祈り)
第二、第三、ゆるしの奉献文
交わりの儀
(キリストのからだと結ばれて
神のいのちにともにあずかる)
主の祈り
平和を願う祈りと分かち合い
(キリストの平和をしるしで現す)
平和の賛歌
拝領 (コムニオ)
拝領後祈願
四、閉 祭(派遣)
(神の国の神秘を祝い福音に生きる
日常生活にもどる)
祝福