ただ、ひたすらに愛し、神とキリストのうちに永遠のいのちに至る。
奥村一郎(おくむら・いちろう)
1923年生まれ。旧制高校時代より『正法眼蔵』に親しみ、中川宋淵老師に師事する。東京大学法学部、同大学文学部卒業後、カルメル会入会のため渡仏。帰国後は京都ノートルダム女子大学教授、聖母女学院短期大学学長、教皇庁諸宗教対話評議会顧問などを歴任。〔最新刊刊行当時〕
人を愛し、神を愛する。しかし、愛したくても愛せないという悲しいまでの弱さを持つ人間。その罪を、ゆるしをもって恵みに変容させるキリストの愛で救われると信じるとき、人は自分に死に、他者に生きることができる――永遠のいのちが、そこから始まる。
メディアでの紹介
●キリスト教放送局日本FEBC『ザ・ストーリー〜一冊の本に込められた思い』で『奥村一郎選集』にまつわるエピソードをご紹介いたしました(2020年08月06日放送)。
T 生 と 死
第一章 永遠の生命
第二章 嬰児復帰
第三章 大道廃れて仁義あり
第四章 人間の栄光と悲惨
第五章 神は死せり
第六章 生 き る
U キリストを求める
第七章 絵仏師良秀
第八章 信仰と苦しみ
第九章 正義と愛
第十章 十字架の秘義――愛と死
第十一章 ゆるし(告解)の秘跡――罪と恵み
V 神と人間
第十二章 神なき人々
第十三章 知られざる神
第十四章 四次元の世界
第十五章 実存の彼岸
第十六章 人間と世界と神――東洋的思惟の型態
解説 八木誠一(東京工業大学名誉教授)