書籍詳細book detail
奥村一郎選集 第5巻 現代人と宗教 解説：鶴岡賀雄（東京大学教授）
宗教不在とされる現代、私たちはキリスト教をどう受け止めるのか
著者の紹介
奥村一郎（おくむら・いちろう）
1923年生まれ。旧制高校時代より『正法眼蔵』に親しみ、中川宋淵老師に師事する。東京大学法学部、同大学文学部卒業後、カルメル会入会のため渡仏。帰国後は京都ノートルダム女子大学教授、聖母女学院短期大学学長、教皇庁諸宗教対話評議会顧問などを歴任。〔最新刊刊行当時〕
内容の紹介
「世俗化」が進むとされる現代にあってキリスト教の再定義を試み、孤独や虚無に直面する人々に向き合うための新たな可能性を探る。また、宗教教育関係者必読の論稿「真人教育の探求」では、知育、徳育、体育の完成を目指す全人教育を超えた宗教教育の真髄を問う。
メディアでの紹介
●キリスト教放送局日本FEBC『ザ・ストーリー～一冊の本に込められた思い』で『奥村一郎選集』にまつわるエピソードをご紹介いたします。（2020年08月06日(木)放送）
(http://netradio.febcjp.com/category/faithlife/stor/)
ぜひお聴きください。AMラジオのほか、インターネットでラジオ放送日より２週間お聴きいただけます。
目次
Ⅰ カトリックの現代的課題
第一章 現代人とキリスト教
第二章 カトリックの現代的課題――信仰・霊性・祈りをめぐって
第三章 われらの自己反省
Ⅱ 現代に生きる
第四章 偶像の喪失
第五章 退 屈――その人間学と神学
第六章 現代における福音宣教――その原点を問う
第七章 人間の闇と宗教の闇
Ⅲ 真人教育の探求
第八章 仏教とキリスト教における真人
第九章 他者の身になり切る人
第十章 幼子の魂
第十一章 「新しい人」としての真人
解説 鶴岡賀雄（東京大学教授）
