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ナザレのイエス――私が描くイエスの“スケッチ” アンドレ・コレーン 著 【品切れ】
歴史の中に生きたイエスの魅力を生き生きと描き出す、聖書学者の筆によるイエスの肖像画。最新の聖書研究に基づき、新たなイエス像を提供する。
著者の紹介
アンドレ・コレーン
淳心会司祭。1941年ベルギーに生まれる。
ルーベン大学、リオン・カトリック大学（Institut Catholique）、ローマ教皇庁立聖書研究所で学ぶ。神学修士、聖書学修士。
1970年来日、東京、広島などで司牧に携わる。1982年以降1995年まで大阪の堺カトリック教会で聖書を中心としたグループの指導に当たる。
1981年より英知大学神学科講師（新約聖書学）として信仰養成のプログラムに協力し、現在助教授。
〔最新刊刊行当時〕
内容の紹介
イエスの公生活の始まりから十字架上での死、空の墓のエピソードまで。歴史の中に生きたその姿を生き生きと描き出す、聖書学者の筆によるイエスの肖像画。
四福音書、最新の聖書研究、そして、著者の信仰体験などをふまえた柔らかな語り口で読む者を惹きつけます。中・高等学校の宗教科や黙想会にもおすすめです。
目次
はじめに
序章 イエスの時代におけるパレスチナの状況
歴史的および政治的背景／ユダヤ社会の宗教的な背景／紀元二七－二八年ごろの宗教的な〝雰囲気〟
1章 荒れ野からの声
洗礼者ヨハネの預言者的な性格と使命／洗礼者ヨハネの洗礼運動／洗礼者ヨハネの洗礼の象徴的な意味／洗礼者ヨハネの宣教活動と洗礼運動の影響
２章 イエスの洗礼――イエスの霊的なアッバ体験
ナザレから洗礼者ヨハネのもとへ／イエスの洗礼
３章 イエスが誘惑を受ける
誘惑物語は史的事実か／誘惑物語の解釈／誘惑物語とイエスの公的生活との関係
４章 洗礼者ヨハネのもとからガリラヤへ
５章 ガリラヤでの公的活動の始まり
福音のメッセージを宣べ伝える／イエスの福音宣教の中心課題である「神の国」／イエスの人生と活動における「神の国」の意味／イエスの権威の自覚
６章 イエスのことばと行いのメッセージ
イエスのことば――新しい教え／神の国についてのたとえ話のメインテーマ／イエスの他のことばと教え／「いやしのしるし」としてのイエスの行い／イエスのゆるしと食卓の交わりのしるし
７章 イエスと神との関わり
イエスと祈り／イエスの人生と祈りに見えてくる神のイメージ
８章 イエスとモーセの律法との関係
イエスのトーラーに寄せる理想／生き方をとおして示された解釈
９章 イエスの公的活動における転換期
イエスに対する反発／反発の拡大／四福音書によるイエスの活動の危機 ／イエスの転換期についての付加的考察
10章 エルサレムへの最後の旅
ガリラヤからエルサレムヘ／エルサレムに向かう道でのイエスのことばと教え／イエスのエルサレム入城と神殿での出来事／エルサレムにおける活動の最後の日々
11章 イエスの受難と死
弟子たちとの最後の晩餐／苦難と逮捕、そして裁判／十字架上の死／墓に葬られる
12章 空の墓
神からの新しいたとえ／〝新しい夜明け〟がすでに始まっていた
あとがき 感謝のことば 参照ノート
