聖書学に東洋的霊性、心理学等の視点を織り交ぜ、聖書を味わうための理論と実践を提示。
関根秀雄(せきね・ふさお)
東京教区司祭
1939年、東京生まれ。1971年司祭叙階。第二バチカン公会議の刷新の精神を生かすよう司牧現場からの視点で聖書を学び、典礼刷新、キリストの福音の文化内開花に努めている。現在、カトリック世田谷教会司祭。〔最新刊刊行当時〕
聖書を、ひとりで読む場合に注意しなければならないポイントと、聖書から新しいメッセージを聞き取り、深く読み込んでいく際の手がかりを提供します。
「人間が本当の自由を得るためにはどうすべきか。それをつかむ知恵を授けてくださるのがキリストの福音であり、その福音のことばを知る出発点となるのが旧約聖書の冒頭である」(本文より)
聖書講座の導入用テキストとして、また、はじめてキリスト教に触れる方へ聖書とともに贈る入門書としても最適の冊子です。
T 読み始める前に
1、二つのことば
2、人間の根本的条件
U なぜ読むか
1、自由になるために
2、生き方を知るために
V 創世記1章〜11章について
1、聖書全体の中での位置
2、構成
W 今、聖書を開いて
1、創世記1章〜3章
(a)「初めに」 1・1a
(b)「信仰告白の歌」 1・1b〜2・4a
(c)「人間とは」 2・4b〜3章
2、創世記4章〜5章
(a)「文明の始まり」 4
(b)「系図の意味」 5
3、創世記6章〜9章17節
(a)「朱に交われば」 6・1〜8
(b)「神の選び」 6・9〜22
(c)「四十日四十夜」 7・1〜16
(d)「神の裁き」 7・17〜8・19
(e)「感謝の祈り」 8・20〜22
(f)「神のいのち」 9・1〜7
(g)「虹の約束」 9・8〜17
4、創世記9章18節〜11章32節
(a)「再び人間とは」 9・18〜29
(b)「ニムロデ」 10・1〜32
(c)「神への挑戦」 11・1〜9
(d)「アブラハムヘ」 11・10〜32