弱く、限りある私たち人間――生きたことばに耳を澄まし、豊かな実りを神からいただく。
雨宮 慧 (あめみや・さとし)
カトリック東京教区司祭、上智大学名誉教授、財団法人真生会館聖書センター責任者。〔最新刊刊行当時〕
イエスこそ、神が与えた使命を果たす生きた言葉。だから、神に助けを求めたい、生きる糧を得たい、そんなときには聖書に耳を澄ます。本書ではさまざまな鍵言葉を手がかりとして、旧約・新約の関連個所をたどっていく。本文をありのままに読み解くことで、聖書全体から神のメッセージを捉えることができるであろう。
はじめに――今、肝心かなめなこと
T だれが主の思いを知り……
「肉の人」
「へりくだる人」
「霊の人」
すべては信仰が出発点――パウロ型とヤコブ型
「私が」と「それが」――ザカリア型とマリア型
つぶやかないためには
U ただ一言おっしゃってください
弟子の召命
出会いとしての召命――ルカが描く召命物語
「隣人」とはだれか
罪の赦し
「ねたみ」が「熱心」に変わるには
救いの戸口に立ったのに
人を生かす言葉
V わたしたちの本国は天にある
キリスト者は世捨て人ではない
「天の国」と「神の国」
「宣教」とは
荒れ野を変える人――霊の働きに期待する前に
基盤をしっかりさせなければ
あなたに、あなたにのみ罪を犯し
人間の行動の大前提
とんでもないことです
対談 おおらかさはどこへ――雨宮 慧・草柳隆三
あとがき