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コラム

平和への思いを未来へ――日本カトリック平和旬間コラム一覧へ

(古屋敷一葉 援助修道会会員)
 「戦争は人間のしわざです」。ヨハネ・パウロ二世教皇の広島での平和メッセージです。このメッセージに促され、「過去をふり返ることは、将来に対する責任を担うことである」と、日本の司教団は過去の戦争を振り返り、平和のために祈り行動する八月六日から十五日までの十日間を「日本カトリック平和旬間」と定めました。
 以来、広島教区も毎年この平和旬間に全国規模の「平和行事」を行ってきましたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、実施方法を変更することになりました。人が集まることを避け、動画配信を多用して、当日来られない方々にも参加していただけるように準備しました。プログラムはミサと被爆の体験に耳を傾ける被爆証言が中心となりました。この時期、多くの慰霊行事が行われますが、カトリック教会としての使命は、祈りと受け継がれてきた信仰が教会の礎となったように、私たちの平和への思いを祈りと語り継ぐことによって未来につなげていくことではないでしょうか。
 「広島と長崎に投下された原爆の生存者は、一九四五年八月に起こったことの恐ろしさと、今日までの筆舌に尽くしがたい苦しみを、次世代の人々に証言することで、共同意識の炎を今もともし続けています。彼らの証言は、どのような支配欲や破壊欲を前にしても人間の良心をさらに強固にするために、犠牲者の記憶を呼び起こし守っています」(第五十三回「世界平和の日」教皇メッセージ)。
 昨年訪日されたフランシスコ教皇が、今年の「世界平和の日」教皇メッセージの中で言われていることです。戦争に代表されるように、人間の支配欲や破壊欲は多くの人間の命と尊厳を奪います。それがまた、人間にどれだけ深い悲しみと、心に絶え間ない痛みをもたらすことでしょう。体験された方の言葉に耳を傾けながら、「二度と繰り返しません!」と神に向かって共に祈り、人々に向かって宣言していくことができるのも人間であると、証ししていくことができますように。
(『聖書と典礼』2020年08月09日号より)

『聖書と典礼』年間第19主日2020年08月09日号表紙絵解説

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