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コラム

いのちのつながり――聖母被昇天によせてコラム一覧へ

(大山江理子 聖心会会員)
 今年に入ってから、世界中の人々が共に新型コロナウイルス感染症という大きな危機を経験しています。日本でも三月初めに全国の学校が休校となり、次第に感染される方、亡くなられる方の数が増え、続々と世界中の苦難が報道されました。人との接触が制限され、教会でのミサも行うことができなくなり、私たちは深い不安や心配の中を歩みました。
 この深刻ないのちの危機は、地球上での人間としてのあり方を私たちに問いかけました。その日々、神が何を語りかけておられるのかと耳を傾け、私たちは神に希望をおいてこの危機を脱することを祈り、そして、ただ元通りの生活になるのではなく、何か新しいものに変わっていくことを願っていたのではないでしょうか。
 聖母の被昇天の祝日は、八月十五日という日本の私たちには特別な日です。広島・長崎の原爆の日を経て迎える、聖母と共に平和について考え、祈る日です。聖母マリアが天に上げられるとはどのようなことなのでしょう。聖母マリアはイエスが人としていのちを受けられ、人となられたことを思い起こさせてくださいます。福音書では、イエスの成長の限られた大事なときだけに聖母は登場します。誕生、十二歳の少年期、カナの婚礼での最初のみわざ、十字架の死、聖霊降臨での教会の誕生。いつもイエスのいのちの大事なときを見守りながら、聖母はイエスの人とのつながりを支える要として立たれます。
 教皇フランシスコは教会に「平和の作り手」となることを求めています。人とのつながり、いのちのつながり、希望のつながりを平和の作り手は生み出していきます。
 イエスが人とつながることを見守られた聖母は、教会の母として、私たちの人といのちのつながりを今も見守られます。新型コロナウイルスによって、人とのつながり、地球のいのちのつながりについて深く考えた私たちは、今、新たなところに立っているでしょうか。暑い夏空を見てふり返ります。
(『聖書と典礼』2020年08月15日号より)

『聖書と典礼』聖母の被昇天2020年08月15日号表紙絵解説

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