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研究活動

オリエンス典礼セミナー

オリエンス典礼セミナーⅢ(2018年終了)
テーマ 典礼と信仰教育

 現在の典礼では、とりわけ聖書朗読とその典礼暦年による展開を通じて、信者全体に対する信仰教育が日々行われています。こうした福音を中心とし、祈りと結ばれた信仰教育とともに、教会では、教理や秘跡、道徳に関する要理教育という伝統もあります。実際には、信徒の主体的な行動や教会内での多様なサポートが重視されてきたこれらの歴史を顧み、司祭だけではなく信徒にも求められるこれからの役割を多面的に考えます。皆さまとご一緒に、現場経験からの提案なども踏まえて、典礼生活と結びついた信仰教育のあり方や課題を考えていきます。

講座内容(日付)・講師

 第1・2回「歴史から見えてくる現代の課題」 4月14日・5月12日
   石井祥裕(『聖書と典礼』編集長・日本カトリック典礼委員会委員)
 第3・4回「現代の要理教育」 6月9日・7月14日
   原 敬子(援助修道会会員)
 第5回「信徒の信仰養成について」 9月8日
   A・V・カンペンハウド(横浜教区司祭)
 第6回「青少年の信仰教育」 10月13日
   福島一基(東京教区司祭)
 第7回「教区の取り組みについて」 
11月24日
   白浜 満(広島教区司教・日本カトリック典礼委員会担当司教)

時間

  13時30分~15時30分 

会場

 カトリック松原教会(東京都世田谷区松原2-28-5)
 京王線・井の頭線 明大前駅徒歩5分

主催・お問い合わせ

 オリエンス宗教研究所(☎03-3322-7601)

受講料・お申し込み

 8,000円(税込み)。当日一回は1,300円。当日会場で受付をいたします。




これまでの講座内容

●4月14日(土) 第1回 歴史から見えてくる現代の課題  その1【講座終了】
      初期の教会における典礼と信仰教育の一体性   石井祥裕

信仰の教えと日々の典礼生活をどのように結びつけたらよいのでしょうか……わたしたちの今日の問いかけに対して、キリスト教初期の実践は大変豊かなヒントを与えてくれます。キリスト教独特の「カテケーシス」と呼ばれる信仰教育の様式がこの時代に生まれ、それはミサや入信式の形成とも結びついていました。新約聖書から窺われる使徒時代の意識、2~3世紀の教父たち、典礼祭儀・教会組織が大きく発展する4世紀後半の教父たちの思いや努力の跡に触れながら、教えと祈りをめぐるわたしたちの状況を見つめていきたいと思います。


●5月12日(土) 第2回 歴史から見えてくる現代の課題  その2【講座終了】
      近代のカテキズムと典礼刷新   石井祥裕

16世紀以降、信仰教育は「カテキズム」の時代を迎えます。「要理教育」、「教理問答」といわれるその方法が広まった背景には、典礼や信心、聖書をめぐる当時の諸教会の事情がありました。20世紀は、信仰教育も典礼もともに大きな刷新の時代を迎え、第2バチカン公会議へと集約されていきますが、じつはそこにも多様な提案や可能性が含まれています。今、わたしたちが置かれている状況の経緯を振り返りながら、そこに含まれるヒントや課題を明らかにしていきたいと思います。


●6月9日(土) 第3回 現代の要理教育(カテケージス)  その1【講座終了】
      現代のカテケージスと霊性、〈わたし〉が語る神さまの場   原 敬子

 テキストとして私たちに届けられたカテキズム、カテケージスの本。数々あります。しかし、キリスト教信仰について学ぼうとする時、手っ取り早く読める本を開いてみても、そこに記された数々の神学的な用語の一つ一つがわからなくて、なかなか先に読み進められないという現状が多々あるのではないでしょうか。せっかく忠実にキリスト教信仰を学びたいと思って〈教え〉に近づいても、信仰の核心に触れることが難しいのはなぜでしょうか。今回の講座では、カテケージスと霊性の関係性とその仕組みをやさしく解説し、問題点を明らかにしていきたいと思います。


●7月14日(土) 第4回 現代の要理教育(カテケージス)  その2【講座終了】
      カテケージスの実存性と公共性、〈あなた〉と対話する人々の空間   原 敬子

 この講座では、前回(第3回)をふまえて、わたしたちキリスト者のカテケージスへの取り組み方や態度について考えていきたいと思います。つまり、現代のわたしたちにとって、カテケージスとはいったい何なのか? という問いです。一言で、カテキズム、カテケージスと言っても、その内実はけっして一義的ではありません。一人ひとりの人間にとっての宗教性、霊性の場は固有(ユニーク)であり、それは現代でも神秘的な場として、また、一人ひとりがかけがえのない、一回性であるからこその複雑さがあるからです。「わたしが〈受けた〉信仰を〈受け渡す〉」ということが、現代社会の中で力を発揮するならば、それはどのようなあり方なのかを探っていきたいと思います。


●9月8日(土) 第5回 信徒の信仰養成について 【講座終了】
      教会共同体全体の責任として   A・V・カンペンハウド

 信者は、求道以前から信仰に関心を持ち始め、求道期間中にその信仰を深めます。しかし、信仰とは、神(父、子、聖霊)を知ることなので、各人が信仰を深めることには終わりはありません。そして信仰を深めるということ、すなわち、信仰の養成は、本人だけでなく教会共同体全体の責任です。この信仰の養成は、一人ひとりの人生の状況と信仰の状態に合わせて行なわれるべきであり、実りある信仰の養成を目指すなら、養成の目標をはっきりさせる必要があります。加えて、信仰の養成は、その目標に沿って手段を考えなければなりません。これらについてお話ししたいと思います。


●10月13日(土) 第6回 青少年の信仰教育 【講座終了】
      青少年の育成と典礼       福島一基
 青少年の育成は、教会の未来のために奉仕することです。また、何よりもわたしたち教会は、後に続く子どもたちに福音をのべ伝えなければなりません。東京教区青少年委員会の担当者として体験したことを交えながら、青年たちとともに関わることのできた恵みを、参加者の皆さんと分かち合いたいと思います。加えて、劇的な時代の変化を体験している青年たちのために、教会は何をしなければならないかを考えたいと思います。


●11月24日(土) 第7回 「教区の取り組みについて」 【講座終了】
      広島の信仰教育の現場から    白浜 満(広島教区司教・日本カトリック典礼委員会担当司教)
 これまでの講義において、皆さんは、信徒の要理教育の歴史・過去を振り返りながら、現代におけるそのあり方について、それぞれの講師から、いくつかの重要な示唆を与えていただいたに違いありません。それを踏まえて、広島教区における取り組みを紹介したいと思います。それは、決してモデルということではなく、困難な現場の一例に過ぎません。皆さんからのご指導やご助言をよろしくお願いします。





<過去の開催テーマ>

オリエンス典礼セミナーⅠ(2013年) 
オリエンス典礼セミナーⅡ(2016年) 2016年のセミナーの内容は2017年の月刊『福音宣教』にて連載


(セミナー会場カトリック松原教会へのアクセス)



<お問い合わせ>

 オリエンス宗教研究所
 〒156-0043 東京都世田谷区松原2-28-5
 電話: 03-3322-7601 FAX: 03-3325-5322

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